2013年12月21日土曜日

福島第一 タンク堰から1.6トン漏洩 基準9倍の汚染水

2013-12-22 14:00

東京電力は21日、福島第一原発の汚染水をためた地上タンクを囲む堰(せき)から、放射性物質を含む約1.6トンの水が外に漏れたと発表した。

東電によると、21日午後4時15分ごろ、地上タンク群のある「H5」エリアの西側で、堰の基礎の継ぎ目から水が漏れているのを東電社員が発見。午後6時ごろまでに土嚢やビニールシートを設置したが、それまでに最大1.6トンが地中に染み込んだとみられる。

漏れた場所の堰内の水を調べたところ、ストロンチウム90が1リットルあたり93ベクレル検出された。堰からの暫定的な排水基準は同10ベクレルで、9倍にあたる。

タンク内の汚染水はストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質が同約3億6000万ベクレル含まれ、濃度が異なるうえ、水位にも変化がないため、東電はタンクからの漏洩はなく堰にたまった雨水が漏れたと分析。

堰内には10センチほどの雨水がたまっており、東電は仮設ポンプで別のエリアに雨水を移送。今後、漏洩の原因を調べるとしている。

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汚染水の漏洩場所。堰の土台の継ぎ目から漏れている(東京電力提供)

2013年12月6日金曜日

原発建屋外で最高値の放射線量

12月7日 0時24分

東京電力福島第一原子力発電所の事故で、放射性物質を含む気体を放出する作業、ベントに使われた排気筒という設備を、東京電力が調べた結果、放射線量が1時間当たり25シーベルトという極めて高い値に上ることが分かりました。この値は推定値ですが、建屋の外では最も高く、東京電力は作業員の立ち入りを禁止し、対策を検討しています。

東京電力は作業員の被ばく対策のため、福島第一原発の1号機と2号機に隣接する高さ120メートルの排気筒の周辺で放射線量を調べました。その結果、建屋と排気筒をつなぐ配管の地上80センチの部分で、放射線量が今も1時間当たり25シーベルトという極めて高い値に上ることが分かりました。この値は周辺の放射線量から算出した推定値ですが、浴びるとすべての人が死亡するとされる被ばく量におよそ20分で達します。排気筒は、おととしの事故で放射性物質を含む気体を放出する作業、ベントに使われたもので、東京電力は「配管内部に放射性物質が付着しているためではないか」と説明しています。福島第一原発では2号機の格納容器の中で1時間当たり72.9シーベルトという値が計測されていますが、排気筒の値は建屋の外では最も高くなりました。排気筒では、周囲の鋼材の骨組みに、地震の影響とみられる破断やひび割れが見つかっていて、東京電力は周辺への作業員の立ち入りを禁止するとともに、補強や解体に向けた対策を検討しています。

原発建屋外で最高値の放射線量 NHKニュース

20分未満で死亡…過去最高、屋外設備で放射線福島第一原発で、放射線量が毎時25シーベルトに上ると推計された配管(写真中央の少し右下で、上から下りてきた細い配管が右へ曲がる部分)=東京電力提供

東京電力は6日、福島第一原子力発電所の屋外にある設備「主排気筒」の下部で、配管表面の放射線量が毎時約25シーベルトに上ると発表した。

周辺の計測値から推計したもので、屋外の放射線量としては過去最高値。人が浴びると20分足らずで死に至る強さだ。事故時に1号機の格納容器から強制排気(ベント)を行った際、排気中の放射性物質が配管内に残った可能性があるという。東電は今後、主排気筒や配管の撤去などを検討するが、「非常に高い線量で、新しい工法が必要になるかもしれない」という。

20分未満で死亡…過去最高、屋外設備で放射線 - ライブドアニュース