2013年6月5日水曜日

第11回「県民健康管理調査」検討委員会(ノーカット版)

福島、子どもの甲状腺ガン 増加傾向

もし原発事故による被曝の影響がなければ「甲状腺ガンが増える」ということは起こらない。ところが、2012年の検査で3人が甲状腺ガン(少し多め)、2013年(今年、最近)の検査でそれが12人に増えた。

福島県や福島医大は「被曝による甲状腺ガンの発症は4年目から」という理由で今回のガンが被曝によるものではないと言っているが、これは「科学」や「医学」を知らない人の発言ならわかるが、非常識だ。

チェルノブイリの時、WHOは「被曝量から言って甲状腺ガンは発生しない」と2年後に発表したが6000人以上の子どもが犠牲になった。同じように福島原発事故では国連科学委員会が「福島原発では顕著な甲状腺ガンは増加しない」と2年後に発表した。

もともと低線量被曝と疾病の関係は明確ではないのに、政治的に被曝を増やす発言や発表が続いている。私たちは「わからないのだから、法令を守るべき」という原理原則にもとづき子どもたちに対する責任を果たそう!!

だいたい、工場を動かして汚いものがでても運転が許可されたり(核廃棄物と原発)、事故を起こして汚いものを漏らしても掃除にも来ないということ自体が日本人の誠実さに著しくもとるし、NHKもこれまでの報道態度と全く違う。長いものに巻かれろでは報道を止めた方が良い。

(平成25年6月5日)

武田邦彦 (中部大学): 福島、子どもの甲状腺ガン 増加傾向

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